フリーペーパー『アルトイイネ』で、本のご紹介をはじめました!

2015年11月19日

長いことご無沙汰をしておりました。スタッフ押川であります。
前回アップされた記事の出だしで、
「毎日暑い日が続いております。長かった梅雨がようやく明け・・・」
などと申しておりましたが、気がつけばもうすでに11月中旬。あと少しで12月。そろそろ年末ですよ、年末。
いろいろなことでバタバタしているうちに、ずいぶん長いこと、スタッフブログが開店休業状態となってしまっておりました。せっかく開設しておきながらこのていたらく、まことにお恥ずかしい限りであります。これからはまた初心に返って、極力マメにいろいろな情報をお伝えしていく所存であります。あらためて、どうかご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

ということで、以下に綴らせていただくことも、すっかり遅いご報告となってしまいましたが・・・。
先月(10月)、宮崎市にて週刊のフリーペーパー『アルトイイネ』が創刊されました。宮崎市内の中心部エリアを対象に、ポスティングという形で50000部配布される生活情報誌で、イベントや映画の情報、生活に役立つ記事などがめいっぱい盛り込まれております。
で、不詳、もとい、不肖わたくし押川は、この『アルトイイネ』のコラム欄に本の紹介を、月1回の連載というカタチで書かせていただくことになりました。
知人で、この情報誌の編集に携わっておられるフリーのライター兼エディター、川越さんからこのお話をいただいた時には、月1回の連載なんて務まるだろうかと、正直なところ躊躇もしましたが、おそるおそるお引き受けすることにいたしました。
そして、10月24日に発行された号に、連載第1回の文章が掲載されました。
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こうして、名前とともに印刷されたオノレの作文を見ると、嬉しさもありますがそれ以上に恥ずかしさや照れくささのほうが大きくて(汗)。・・・などとほざいておるわりには、こういう場で晒したりもしているわけなのですが(笑)。
第1回で取り上げたのは、『機動戦士ガンダム』シリーズや『タイムボカン』シリーズなどの数多くのアニメ作品でメカニックデザインを担当している大河原邦男さんの著書『メカニックデザイナーの仕事論』(光文社新書)でした。以下に、その文章を一部加筆の上で再録させていただくことにいたします。


皆さま、はじめまして!岩切書店の押川と申します。
当店は店舗はございませんが、主に官公署や企業、店舗などへの外商をはじめとして、幼稚園・保育園へ向けての絵本や遊具、園庭のご提案などを手がけております。
これから月一回、気になるオススメ本のご紹介をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます!
第1回目に取り上げるのは『メカニックデザイナーの仕事論』(大河原邦男著、光文社新書、799円)です。『機動戦士ガンダム』シリーズや、『ヤッターマン』をはじめとする『タイムボカン』シリーズなど、数多くのアニメにおいてリアルで秀逸なメカをデザインしてきた大河原さんが、これまで関わってきた作品を振り返りながら語り尽くしたデザイン論、仕事論です。
デビュー作である『科学忍者隊ガッチャマン』以降に関わった数々のアニメ作品が、豊富に収録された大河原さん直筆のデザイン画とともに振り返られています。その質量、そして幅の広さに、あらためて圧倒される思いがいたしました。
数々の作品とともに、その存在がアニメファンから熱く語られる大河原さんですが、意外にもご当人はアニメには全く興味はなかったとか。そんな大河原さんが、メカのデザインをする上で心がけているのが、たとえアニメの世界であっても「嘘のないデザイン」をするということだといいます。玩具やプラモデルになったとき、構造がおかしかったりすることのないよう、現実に変形も合体もできるメカデザインを目指しているのだ、と。見ていてワクワクしてくるようなリアル志向のメカデザインは、そのような考えの中で生まれてきたのかー、と納得でした。
また、依頼される仕事は断らない、という大河原さん流の仕事論にも、興味深く教えられることがいろいろとありました。
仕事の選り好みをして自分の得意な分野の仕事ばかりになってしまうと、仕事の幅を減らし可能性までなくしてしまう。幅広いジャンルの仕事をすることで引き出しも広く、深くなり、それぞれの面における相乗効果が出てくる・・・といったお話は、とりわけ印象に残りました。アニメなどのクリエイティブな職業にとどまらず、あらゆる仕事、そして物事に取り組む上でも、大いに参考になるものがあるのではないかと思います。
アニメファンはもちろん、リアルタイムでそれらのアニメに接していない若い世代の方々にも、はたまたアニメには関心がないという方々にとっても、仕事や生き方についてなにがしかのヒントを得ることができそうな一冊です。


こういったありがたい機会を与えてくださった川越さんに特大の感謝をしつつ、連載打ち切りを通告されない限り(笑)これからしっかり続けていきたいと思っております。
わたくしの書く本のご紹介コラム、次回は来月(12月)5日発行の号(宅配はその1〜2日前です)に掲載される予定であります。もしお見かけしましたら、どうかお目通しのほど、よろしくお願い申し上げます!

岩切書店(宮崎こどものとも社)

本のことなら岩切書店、えほんのことなら"こどものとも社"。
絵本、児童書、書籍、おもちゃの販売、園庭環境・遊具のご提案をしております。

〒880-0912
宮崎市大字赤江字飛江田942-10

●公式ウェブサイト:https://iwakiri-shoten.com/
●電話:0985-52-5700

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花野先生の新刊です!

2015年08月01日

毎日暑い日が続いております。長かった梅雨がようやく明けたと思ったら、この暑さです。

皆様、くれぐれもご体調にはお気をつけください。

さて、エイデル研究所より宮崎県立看護大学名誉教授、花野先生の新刊が発売されました。

20150801111104.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像 本体価格1500円

花野先生は長年にわたって看護大学でご教鞭をおとりになり、当社も大変お世話になっております。

新刊の内容は、具体的な子どもの育ち・発達と子育てを大変分かりやすく、読みやすい書いて下さっています。

幼稚園・保育園の先生方、保護者、子どもに関わる全ての方に読んでいただきたい内容となっております。

是非お手に取っていただきたいです!

パンフレットです↓↓

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知恵と工夫で生き抜く前向きさに勇気が湧く、夏休みにオススメの一冊『無人島に生きる十六人』

2015年07月21日

ご無沙汰しておりました。スタッフ押川であります。
さあ、いよいよ梅雨も明けて夏本番ですね!・・・といっても、「九州南部梅雨明け宣言」が出された翌日からずっと雨続きでありまして、「どこが梅雨明けだよ」と毒づきたい気まんまんだったりするのですが、まあとりあえず「夏本番」ということにしておきましょう(笑)。・・・えーと、で、この時期は子どもたちにとっては夏休みシーズンの幕開け、ということでもございますね。
この時期になると、ことあるごとにオススメしている一冊が、この『無人島に生きる十六人』(須川邦彦著、新潮文庫、464円)であります。明治時代、太平洋上で座礁し、難破してしまった船から脱出した16人の日本人たちが小さな無人島にたどり着き、さまざまな工夫を重ねながら生還を遂げるという実話を綴った、痛快にして感動的な冒険記であります。
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明治31年12月。漁業調査のため、船長以下16人の乗組員を乗せて太平洋へと出帆した帆船「龍睡丸」。翌年、日本へと帰る途上であった龍睡丸は、ミッドウェー島の付近で大波に翻弄されたあげく、暗礁に乗り上げてしまいます。
必要最小限の物資を持ち出し、波で少しずつ壊されていく船から辛うじて脱出を果たした乗組員たちは漂流の末、珊瑚礁の中にある小さな無人島を見つけて上陸します。面積は四千坪(約132アール)程度。標高は高いところでも4メートル。草が一面に茂っているほかは木が一本もありません。
かくて、この何もない小さな無人島で、16人の知恵と工夫、そして諦めない精神を発揮した共同生活が始まったのでした・・・。

無人島での生活を始めるにあたって、船長は乗組員たちと「四つのきまり」を取り交わすのですが、この4か条がなかなかいいのです。

一つ、島で手にはいるもので、くらして行く。
二つ、できない相談をいわないこと。
三つ、規律正しい生活をすること。
四つ、愉快な生活を心がけること。

以後、乗組員たちはこれらのきまりをしっかりと守り、互いに助け合い励まし合いながら、さまざまな工夫で無人島暮らしを乗り切っていくのです。
食用にするためにアオウミガメの牧場をつくって飼う。そのカメの油を燃料にして行灯を作る。流れ着いた龍睡丸の残骸を使って見張りのためのやぐらを建てる。帆布をほぐして魚をとる網を編む。島に生える草の中から辛味のある草を選んでワサビの代わりにする・・・などなど、一つ一つの工夫がまことに見事なのです。

そして一番秀逸な知恵だと感じたのは、4つめの「愉快な生活を心がけること」でした。若い船員や漁師たちのために、船長らが先生となって船の航海術や水産の授業を行うなどして、勉学にも力を入れるとともに、雨が降った日には「茶話会」と称してさまざまな興味深い話や、余興の隠し芸に興じたり。
苦労も多かったであろう遭難の話にもかかわらず、そういった乗組員たちの暮らしぶりはなんだか充実していて楽しそうですらあります。ですが、そのように愉快な暮らしを心がけ、前向きに生きたことで、困難な状況の中でも気持ちが折れることがなかったのだろうな、と思うのです。
本書の中で一番気持ちに沁みたのが、このことば。

「ものごとは、まったく考えかた一つだ。はてしもない海と、高い空にとりかこまれた、けし粒のような小島の生活も、心のもちかたで、愉快にもなり、また心細くもなるものだ。」

そう。本書には痛快な面白さとともに、読むものを前向きにさせる知恵とことばがたくさん詰まっています。そして、助け合い励まし合う16人の暮らしぶりからも、いろいろなことを教えられるのではないかと思います。

昭和22年の発表当初から、少年向けに書かれた本ということもあり、本書の語り口はとてもわかりやすいものとなっています。そして、半世紀ちょっとの時を経て復刊された新潮文庫版にも多くの漢字にルビが振られていますので、小学校高学年(もしかしたら中学年でも大丈夫かも)くらいからスイスイ読めるのでないかと思います。
ちなみに、本書は2003年に新潮文庫に入って以来、夏のキャンペーンである「新潮文庫の100冊」の定番書ともなっています。もちろん、今年の「100冊」にもちゃんと入っております。
夏休みにぜひ、親子で回し読みして楽しんでいただきたい、超オススメの一冊であります。

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第7回保育環境講座を開催いたしました!

2015年06月15日

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6月14日(日)に、講師に吉本和子先生をお迎えし、園長先生、主任先生を対象に保育環境講座を開催しました。

とてもたくさんの学びがありました。次回の日程は改めてお伝えいたします。

次回は、保育園現場でのワークショップを予定しております!

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23年ぶりに観てもやっぱり面白かった『笑ゥせぇるすまん』

2015年05月23日

こんにちは。スタッフ押川であります。

いやー、超懐かしかったです。昨夜(22日)、TBS系で放送されていたテレビ番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』スペシャル。その中で、藤子不二雄Ⓐさん原作のアニメ『笑ゥせぇるすまん』が久しぶりに放送されていたのです。
かつて、バラエティー番組『ギミア・ぶれいく』の1コーナーとして放送されていたこのアニメはわたくしも大好きで、毎週視聴するのが大いに楽しみでした。それだけに、この23年ぶりとなるゴールデン枠での復活放送は、まことに嬉しい限りでした。

再放送されたのは「シルバーバンク」というエピソードでした。
息子を映したホームビデオ撮影を趣味にしているサラリーマン。テレビで知った「おじいちゃんと子どもとの触れ合いを撮ったビデオコンテスト」に応募したいと、喪黒福造に一人のおじいちゃんを紹介される。共に撮影を繰り返すうち、すっかり打ち解けあう息子とおじいちゃん。満足するサラリーマンだったが、再び会った喪黒に「あのおじいちゃんは結局は他人、あまり深入りはしないよう」忠告を受ける。しかし、息子がおじいちゃんと離れたくない、ということを理由に、ずるずると関係が続く中、おじいちゃんの馴れ馴れしい態度はエスカレートしていき、ついには••••••。

そうそう!これこれ!このブラックな結末が、シビれる感じだったんだよなあ。いやー、久しぶりに観ても充分面白く感じられました。
単にブラックユーモアが売りというだけではなく、高齢化社会の進展や、過度なマイホーム志向に潜む落とし穴など、社会と人間のありようを見据えたお話づくりも巧みで、23年経っていても古さを感じさせませんでした。
喪黒の声を演じた大ベテラン声優、大平透さんもこれ以上ないくらいハマり役です。あと、喪黒が客と "商談" している「Bar魔の巣」の、黙りこくってグラスをキュッキュッと磨いてるだけのマスター氏も好き(笑)。
観ているうちになんだか、またひと通り観直してみたくなってきました。確かDVD-BOXが出てたよなあ、と思い出して調べてみました(発売元=TBS、販売元=ポニーキャニオン)。
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テレビ放送された全126話を完全収録した18枚組のDVD−BOX。しかもインタビューや書き下ろしイラストなどの特典も充実しているというのが、実にありがたいのですが•••値段は約40,000円。やはりちょっと、値が張るのでありまして•••これはすぐに買うというわけにはいきませんね(泣)。少しずつお金を貯めて、購入することにしようかなあ。

そうそう。当店では、こういったDVDやブルーレイのソフトも、単品、BOX問わず取り扱っております。気になるタイトルがございましたら、どうぞお問い合わせくださいませ。そして、藤子不二雄Ⓐさんによる原作漫画も、中公文庫コミック版で全5巻が現在も発売中です。
ちょっとブラックだけどもクセになる面白さに、あらためて「ドーン!」とハマってみるのも一興かも、ですよ。

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