祈再開!熊本市の「金龍堂まるぶん店」への思いが溢れるメッセージに涙

2016年09月29日

こんにちは。スタッフ押川であります。

わたくしごとではありますが、9月の17日からの連休を利用して、熊本市へ2泊3日の旅に出かけてきました。
わたしにとって25年ぶりとなる、そして熊本地震から5ヶ月となった熊本への旅。いまだあちこちに残る地震の爪痕や影響と、復興へ向けての明るい動きが交錯する熊本の「いま」を知ることができたのは、実に有意義でした。
同時に、熊本のいいところや美味しいもの、素敵な人たちとの出会いにも恵まれて、とても楽しい3日間でもありました。

熊本に行ったらやってみたかったことの1つが、中心街の書店めぐり。わたしは古書店を含め、4軒の書店を回りました。
中心街から書店が次々になくなっている、地方都市のまことに寂しい現状の中で、熊本市の中心街には老舗を含め、多くの書店が頑張って営業を続けております。街歩きを楽しみながら、ふらりと立ち寄ることができる本屋さんが街の中にいくつもあるというのは、実に羨ましいところであります。

しかし、そんな熊本の書店の中に一軒、シャッターを固く閉ざしたままのお店がありました。熊本の老舗書店の一つである「金龍堂まるぶん店」です。

店先に立つカッパの像とともに、多くの人から親しまれていた「まるぶん店」。わたしも、25年前に立ち寄った記憶がございます。
しかし、「まるぶん店」は熊本地震により店舗に損傷を受けたことで敷地への立ち入りが禁止となり、営業の休止を余儀なくされておりました。現時点で、再開の見通しも立っていない状況だといいます。

地震により閉ざされたままの「まるぶん店」のシャッターに、いくつかの紙が貼られているのが見えました。近づいてみると、そこには「まるぶん店」の復活を願う人たちからの、たくさんの応援メッセージが書き込まれておりました。

image.jpeg

「熊本の本好きがみーんなでまってます。光が消えたみたい・・・一日も早い再開を願ってます」
「学生の頃からお世話になってます。今は東大阪から応援してます!!頑張れ!」
「少しずつ、ゆっくり、ともに回復していきましょう!」
「まるぶんさん、いつまでも開店するのをまっとるばい」
「まるぶんのない上通りなんて、ありえなーい 再開を祈ります!」
「宮崎から来ました!また来ます!ガンバレ!!」
「足のわるい人も ゆっくりできる 本屋が必要です」
「早く再開できますように。そしてまたみんなと会えますように」

・・・地元の方々はもちろん、県外からやってきた方々からも寄せられていた、「まるぶん店」への愛着と再開への願いがこもったメッセージの数々。それらからは、このお店が長きにわたって人びとから愛され親しまれ、かつそれらの方々の支えともなっていたことが、じんじんと伝わってきました。
これらのメッセージを読んでいるうちに、人通りの多い上通の真っ只中であるにもかかわらず、涙があふれ出てきて止まらなくなりました。
お店を再開できない状況を余儀なくされているスタッフの方々も、さぞかし悔しさと無念の思いを抱いておられるのではないかとお察しいたします。

一日も早く、「まるぶん」さんが完全復活を果たすことを、そして次に熊本にお邪魔するときには、復活を果たした「まるぶん」さんに立ち寄ることができるよう、降りたままのシャッターの前で願わずにはおれませんでした。
涙目のわたしがメッセージを目にしていた前で、一人の女性が持ってきていたペンで、紙にメッセージを書き込んでおられました。

岩切書店(宮崎こどものとも社)

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