愛らしさと遊び心たっぷり。岩合光昭さんの写真絵本『10ねこ』

2016年11月11日

こんにちは。スタッフ押川であります。

多くの人が思いもしなかった結末となった、アメリカ大統領選のインパクト冷めやらぬ今日この頃。ここは、「トランプ現象とアメリカのこれからがわかる本」ってのをいくつかご紹介したい気持ちにも駆られるのですが・・・まだ読んでもいない本を紹介するというのはやはり気が引けますので(これからいくつか読みたいとは思いますけども)、ここはしばらく前に出た、気持ちがほっこりするような写真絵本をご紹介させていただくことにいたしましょう。

動物写真家の岩合光昭さんといえば、世界中の野生動物の姿を生き生きと捉えた素晴らしい写真で知られていますが、岩合さんがライフワークとしているのが、日本と世界のネコたちの取材です。今年の春、宮崎県総合博物館で開催された岩合さんのネコ写真展「ねこ」を観覧された方もおられることでしょう。
今回ご紹介する『10ねこ』(福音館書店)は、その岩合さんのネコ写真から生まれた写真絵本であります。

ちょっとぽっちゃり気味のネコが、カゴにすっぽり入って気持ちよさげに寝ている「1ねこ」から、みんなして尻尾を立ててゾロゾロ歩いている「10ねこ」まで。ページをめくるごとに、画面に写っているネコの数が1匹ずつ増えていく、という趣向でまとめられた写真絵本です。

とにかく、写っているネコたちの可愛らしいこと。とりわけ、ドアの前でズラリと並んだ「6ねこ」の子猫たちの愛らしさなんて、もう反則級というかなんというか。
表紙を飾る、ゴロンと仰向けに寝っ転がったネコの写真もユーモラスでたまりませぬ。ちなみにこやつ、しばらく前までわが職場のマスコット的存在だったノラネコちゃんにそっくりと、職場ではもっぱらの評判でありました。

愛らしいネコたちの姿だけでなく、ネコたちのいるそれぞれの場所の風景も、岩合さんのネコ写真を楽しみポイントでしょう。
階段をヒョイヒョイ登る「8ねこ」のネコたちがいるのは、近くに海を望むのどかそうな集落。これを見ていると「あー、こういうところでのんびり散歩したくなるのう」などと、思ったりいたします。
それぞれの場所で、このネコたち(そして、その背後にいるはずの住民)はどんなふうに暮らしているのかなあ・・・そんなことに想像を膨らませるのも、また楽しいのではないかと思います。

愛らしさと遊び心がたっぷりの、ほっこりする写真絵本『10ねこ』。ネコ好きの方もそうでない方も、ぜひご覧になってみてくださいませ。

岩切書店(宮崎こどものとも社)

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